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ふと考えた・・・。
『おお~、太陽が出てきそう!』

その誰かのひとことがきっかけで、僕ら7人は海岸に向かって走っていった。
みるみるうちに東の空が明るくなっていく。
やがて横に一筋の光が見えたかと思うと、
あっという間に、空と海の境の部分が輝き始めた。

『出たぞ~!』『出た~』『おお~っ』
そんな声がまわりから聞こえる。

そして、その次の瞬間、自分の周りは雄たけびをあげる怪しい集団になっていた・・・。


出てきたばかりの、年初めの神聖な太陽に向かって、

『お前を待ちわびてた~!!!』
『お前にぞっこん!』

本当に意味わからない。
けど、そんな言葉はあくまでも序章に過ぎなかった。
(これ以上はここでは控えます*自粛)

いったい太陽に向かって、自分の何をアピールしたいのか?
自分ですら、次の瞬間自分の口から出る言葉が予測できない。

まるでエサをもらった鯉のように、口をパクパクと太陽に向けている。
テンションが上がりまくってる。さっきまでの俺らは・・・?
と首をかしげたくなる。

それまでの自分らはというと、
冬の暗闇の中で、みんなしてどっしり流木に腰を下ろし、焚き火の火に手をかざし、
ビール片手に「なんで南国高知なのに、こんなに寒いんだよ~!」って頭の中で思っていた。

愚痴を言っていたわけではない。
皆それぞれ睡魔と闘っていたり、寒さと闘っていたり、お酒に飲まれていたり(?)で、
語らいながらも、皆ぐだ~~ってしてた。

それが、こうも変わるのかというくらいに顔が笑顔で満ちてる。
くだらない事ばっかりやって笑いをさらっていく。
『○○の初笑いゲット~!』とかいいながら。

そして記念写真を撮ることになって、僕が一時的に撮影指示の監督(?)に。
「写るんです」を持ってるカメラマン役の友人に、
太陽は手の先から出るようにね!!って念をおして。

ふと考えた・・・。_b0069430_19471.jpg

その時撮った写真がコレ。
ええっ、あんなに念を押して、『きちんと手の先から太陽が出るようにしてよ!」
って言ったのに、太陽の位置ズレてるじゃん。
これじゃ、波動拳じゃないよ。

最近、写真を整理してるときに出てきた、この写真。
僕は大学の頃、正月に一度も実家に帰らなかった。
4年連続、その時住んでいた高知で初日の出を迎え、
この時はその最後の初日の出だった。

写真を見ながら、いろいろなことを思い出した。

そしてあらためて思った。時間を戻すことはできない。
ならば、その瞬間その瞬間、自分が後悔しないように生き続けたいって。
by shuxaku | 2005-06-29 01:09 | +++ Memory +++
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