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半日前。
今日、台湾出張以来のスーツを着た。
駅まで、車で向かい、そこから電車に乗って池袋へ。

なんで夏なのに、背広を着なきゃいけないんだろうって思いながら。
地下鉄に乗ってみると、皆、さも当たり前のように、背広を着ている。
しかも長袖のシャツの人ばかり・・・。
世間はクールビズとは言うけれど、営業先の目もあってか、見るからに暑そうな格好の
人ばかりだ。日本の営業マンは大変だなぁと改めて思う。

今日は久しぶりの地下鉄ということもあるのだが、その異様な雰囲気には驚いた。
それは何かというと、テロに備えての警備のすごさがハンパじゃないのだ。駅のいたるところに立つ警察官に、注意を促すアナウンス、ポスター。そして電車の中には私服警官と調査官というワッペンを付けた人たち。今にもすぐにテロが起きそうな、変な緊張感を感じた。(汗)

今日訪問した会社ではプレゼンをやるために向かったのだが、今までとは違う緊張感。
なにせ社員数6000人以上、年間売上1500億円以上の某一部上場企業で、そこの重役も
立ち会うって話を電話で聞いていたから、緊張しないわけがない。

ただ実際にいざ始めてみると、向こうは一人。プレゼンというか、普通の営業のような感じで、
金額の段階まで話をつめる事ができた。これからの自分の努力、提案次第ではあるけど、
なんとしてもこの話をまとめたいものだ。
その会社は若い人が多い明るい職場で、今も急成長している会社だから、
ぜひぜひそれを応援したいと思う。。

その会社を後にし、池袋駅に向かっている最中、あることを思い出した。
それはちょうど、その半日前に起こっていた、ある出来事。

日曜の夜、大学時代の悪友Tと、高知行きの話をかねて、東京・新橋で飲んでいた。
Tと分かれた後、新橋から佐倉行きの快速に乗れてラッキーと思っていた。
この電車なら、乗り換えなしの座ったままで地元の駅まで帰れるからなんだけど、
まさか寝過ごしてしまうなんて・・・。
四街道駅で降りるべきなのに、その次の物井駅で目を覚まし、あわてて飛び降りた。
時計を見ると、ちょうど0時を回ったころで、駅員に聞いてみると、
もう上りの電車はないとのこと。 ・・・・ガーーン。

そこから帰る方法は3つ。親に連絡して迎いにきてもらうか、タクシーか、歩いて帰るか。
時間も遅いし、さすがに親に電話するのはやめておこうってことで、残りタクシーか歩き。
駅の階段を下りて、ロータリーへ。

ピューーって秋の風が吹いたような気がした。

ロータリーにはタクシーなんか見当たりゃしない。
ってか、人間もいない~。
さっき一緒に電車を降りた人たちはどこに行ったのだろう。
駅のすぐ裏は森という、この田舎の駅のロータリーに自分ひとり。
夜道を照らす外灯だけが、心の頼りだった。

まあ、しょうがないか、歩いて帰ろう。
軽い気持ちで思ったはいいものの、この駅からどういう道順で家に帰れるのだろう。
この駅はあまり馴染みがないから、なんとなくしかわからない。前に来たのも10年以上も前の事だから、当然っちゃ当然なんだけど、道が新しくなっていて、方向がよくわからない。

ただ四街道市は大きな市じゃないから、恐らく家までも10kmもない。
ということは、2時間くらいで帰れるはずだ。
そう思ったはいいものの、酔っ払ってて、うまい具合に理性がはたらかない。
とりあえず、夜の闇に飛び込んでしまおう。

歩いているところにふと目に飛び込んできた電信柱の住所表示に目を疑った。
佐倉市山王って、隣の市に行っちゃてるよ・・・・。
ひどく蒸し暑い晩で、酔っ払ってもいるから、歩くのを放棄したくなる。
ちょうど、その時友達から電話がかかってきて、俺の現状を聞いて、大笑いしてる。。。
くっそ~~。
まあ、いい。この際、話相手になってもらおうということで、それから1時半に山道で、
タクシーに拾ってもらって、結局携帯の電池がなくなるまで、話相手になってもらいました。
ありがとう。

人気の全くない高速道路のわき道を歩き、田んぼの中の農道を歩き、ゴーストタウン化した
住宅街を歩き、山の中の一本道でタクシーのライトを見つけたときは、
思わず、歓喜のあまり、叫びたくなりました。

こんなバカな事をしている半日後にスーツ着て、一見きちんと営業やっている自分が
少しだけアホに思えました。

こういう事を書いてる俺のブログを見た、新橋で一緒に飲んでいた友人がひとこと。
「お前、セレブなことばっかり書いてるじゃん」って。

夜道を徘徊してるこんな俺のどこがセレブなんだよ、って言い返したくなる。
by shuxaku | 2005-07-26 00:50 | +++ Diary +++
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