Summer Days 2
今、ビールを飲みながらPCに向かっている。
部屋にある6つの窓を全て網戸の状態にして。


照明を落とした部屋の中を、涼しい風だけが、ゆったりと流れていく。
もうこの風は、うだるような真夏の風なんかじゃなく、
まるで夏の終わりを告げるかのような、少し哀愁を漂わせる、涼しい風。
窓の外に目を向けると、まん丸の月が地面を明るく照らしだしている。


水槽の水の音と隣の敷地からフットサルに夢中になる若者の歓声が時折聞こえてくる程度で、とても、とても気持ちのよい風が部屋のキャンドルの灯を揺らす、静かな時間。


時間の流れは本当に早いものだ。


1週間前の今頃、僕は高知の沢田マンションにいた。
知る人ぞ知る、高知の有名マンションで、このマンションの本も出ているし、
いくつかのメディアで紹介された、少し風変わりな建築物。
実は僕が学生の頃に、この沢マンのインパクトのある外観に惹かれて侵入したことがあった。マンションのいたるところから生える緑に、上まで続くスロープ。マンションなのに、部屋の前に車を置いてあったり、屋上にコイが泳ぐ池があったり、赤いバスがあったりと驚きの連続だったのを覚えている。

今回、とある方々との縁で、このマンションに正々堂々と(?)入ることができた。
ちょうど高知では花火大会が開かれていた日で、このマンションの屋上で、ビール飲みながら、住人の方々と花火見学。

その後、このマンションの11号室へ。(ここの住人たちはお互いを部屋の番号で呼んでいる事にカルチャーショック)
皆が持ち寄ったお酒に、つまみ、そして料理の数々が、所狭しとテーブル上に並べられ、
11人がいろいろな話に花を咲かせている。
こうやって同じマンション内の住人たちが深く繋がっているのもすごいし、
またその集まって来た人々の個性もなかなかのもので、すごく不思議な空間だった。

なんだか、アジアの国々を旅しているときの『ドミトリー』の延長線上にあるような場で、
自分にとっては異空間に来たような気がしていた。
それはすごくいい意味で。

やがて室内でアコースティックライブが始まり、ボサノバの曲が流れたとき、
トライアングルに、ミニ太鼓、マラカス代わりのサプリメントの瓶の音も加わり始め、
時折コップやフライパン、皿の音まで加わる、たくさんの笑いがつまった合奏へ。
本当に不思議な体験だらけの、刺激的な時間をすごせました。 


ちょうどこの日の昼は、男3人で『カッパを見つけに行こうツアー』ということで、
高知市の中心を流れる鏡川の上流のとある支流で沢登りをしていた。
最終ポイントの滝つぼで友人の1人をカッパに仕立てて、ビデオ撮影を敢行していた
という、アホな事を。

同じ1日だけど、全然違う場所で違う人らと、それぞれの時を過ごした。
この日、自分の目で見た事、『カッパ探しツアー』『沢田マンションツアー』はビデオに収めた。
同じ場所に行っても、もう2度と同じことは体験できない。

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もうこの夏の日は戻ってこないが、心の中には残っている。
これらのカケラを胸に、笑って生きていたい。
いつまでも。
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by shuxaku | 2005-08-21 01:03 | +++ Season +++
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