山手線ショートコメディ
午前11時過ぎ、うちの会社と何年ものつきあいがある
恵比寿の映像プロダクションで、新規企画の打ち合わせをした帰りのこと。

僕は品川に向かう山手線のイスに座って資料を整理していた。
目の前では大学生らしき若者が3人で、なにやら熱心に話し込んでいる。

『俺の趣味、取らぬ狸の皮算用なんだよ!』

突然、そんな言葉が耳に入ってきた。
僕は反射的に見ていた資料から顔を上げて、正面に座る声の主である彼らを見た。

「おいおい、そんな趣味初めて聞いたよ」僕は心の中で、そうつっこむ。

周りの視線なんか気にせずに、そのでっかいピアスをした彼は続けて
『特技は棚からぼたもちだしな』

声が大きかったものだから、周りの乗客も皆、彼らを注目。

おばあちゃんなんて、わざわざ体をのけぞらせて、彼らを見ている。
そのお婆ちゃんの顔のしかめ方といい、体のリアクションといい、あまりにも大げさで、
それが僕のツボに入って、僕はしばらく俯きながら、
ニヤニヤしそうになるのを必死にこらえる。

若者3人も相変わらず何食わぬ顔で、あまりにも下らなくて、どうでもいいことを
熱弁しているのだが、それがまた余りにもくだらなくておもしろい。

ただでさえ、お婆ちゃんの表情でツボに入って堪えるのに必死になってるのに、
彼らの話の内容がそれに拍車をかける。

笑ってはいけないような状況で、笑ってしまうのを堪えるのは本当にしんどい。
品川駅のホームに降り立ったとき、やっと自由に呼吸ができた気がした・・・。

残暑、なぜかこの時期は面白い人が多く発生している気がする。
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by shuxaku | 2005-08-23 23:29 | +++ Diary +++
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