ヌルマユから躍り出せ!
土曜日。外は雪がしんしん降る、寒い冬の朝。
部屋の中にもかかわらず、吐き出した自分の息は白く染まる。


今朝、ベッドの中でこんなことを考えていた。

自分の目の前に1本の階段がある。
その階段の先は、果てしなく、遠い空の向こうまで続いている。
雲よりもずっとずっと上まで続いている。

その階段の途中途中にいつくか踊り場があって、
それぞれの踊り場の、そのちょっとしたスペースには風呂が置いてある。

今の自分は階段の一番下にあるお風呂の中でお湯につかっている。
そして遥か上のほうを眺めながら、「ふーっ」次の風呂まで、あんなに遠くまで
階段を駆け登らないといけないのか。

心の中では、上を目指したいという思いと今の快適さを捨てられない惰性が葛藤となり、
バチバチと火花を散らしている。

そうこうしているうちに、浸かっているお湯がだんだんと冷たくなってくる。

勇気を振り絞って「えいっ」と外界に躍り出し、裸のまま階段を走って、駆け登る。
疲れたらたまにゆっくり歩いて、一歩ずつ一歩ずつ確実に上を目指す。
後ろは振り返らない。

その一瞬一瞬を精一杯生きようとしているから。
今の自分にできる最大のことをしているから。

次の風呂までやっとたどり着いた。
温かいお風呂につかった。
「ふーっ」安堵のため息をつきながら、成長した自分に喜ぶ。

けれど、まだまだ満足はできない。
進むべき自分の階段はまだまだ上まで続いているのだから。

またお風呂がだんだんぬるくなってきた。
さっきより少しだけ成長しても、相変わらず心の中では葛藤が蠢いている。

風呂のお湯が冷たくなる前にまた飛び出し、上へ向かっていく。
さっきより上にいるせいか、少しだけ風が強くなっている。

風に足元をすくわれ、階段から落ちないよう、
しっかりしっかりと地に足をつけて、上へ向かっていく。

ますます風は強くなってきたが、
確かにゆっくり、ゆっくりと、光に近づいてきている。


そこまで考えたどり着いた瞬間、暖かいベッドの中から起き上がり、
寒い部屋へ飛び出した。

今の自分にはやるべきことがたくさんある。
それだけでも、十分に幸せなんだ。

また今日も新しい一日がはじまる。
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by shuxaku | 2006-01-21 09:01 | +++ Life +++
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