外食産業を通して感じたこと。
僕が大学卒業して入社した会社は外食産業に特化したコンサル会社だった。
コンサルといっても、机上の理論だけじゃ説得力がない、という理由から、
フランチャイズ店を1店舗託される形で、毎日朝から深夜まで、店舗に立って、
仕事をしていた。

その当時、僕がいた店は定食屋だった。
『お母さんの手作りの味』をコンセプトにした店で、
体に優しいごはんを全面的に売り出していた。

派遣された当初は、そのテーマに共感していて嬉しかったのだが、
実際にその店舗で働きはじめると、表と裏のあまりにもかけ離れたギャップ、
「やっぱり、所詮外食チェーン」という、なんともいえない複雑な気分だった。

手作りの味といいつつも、実際はパック詰めのカットされた野菜と、
オリジナルの調味料を合わせるだけ。
キンピラゴボウ、マカロニサラダ、ポテトサラダ・・・そういう副菜に関しては
全てパックで届くから、人間は封を切って、皿に盛り付けるだけ。
最初から、味も全てが決められているから、料理の腕はほとんど必要とされない。

『体に優しいご飯なんでしょ?』と友達に期待込めて、遊びに来ると言われても、
自分が本当にいいと思うものを出してるわけでないから、
心の奥底から喜べない気持ち。。。
だけど現実では、ひたすら「数字」という結果だけが求められ、
そこに自分の食に対する思いは必要とされない世界。

その時に思った。自分がいつか店を開くことあったら、
こんな複雑な気分で仕事だけはしたくないって。

売上も大切だが、何よりも大切なこと。
自分の周りの友達や家族、大切な人に、
食べて欲しいと自分が思えるかどうか。
それが、基準になると思う。

まあこれは僕個人の考え方であって、人によって様々だと思うけど、
自分の信念を曲げることはしたくない。
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by shuxaku | 2006-06-26 01:37 | +++ Diary +++
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