日本の夏。男二人、浴衣でキャンプ。
郡上八幡の盆踊りを知ったのは「b*p」という雑誌がきっかけだった。
日本で一番長い盆踊り。夏の間は32夜に渡って開催され、クライマックスのお盆の時期は、「徹夜おどり」といって夕方過ぎから朝方まで踊りが繰り広げられる。
この期間中、この水の都、郡上八幡の町中に「カラン、コロン」と下駄の音が響き渡って・・。たしか、こんなくだりだったと思う、それを読んで僕は心が躍った。


行きたいと思ったけど、それはいつかの夏・・・と思っていたところに、友人から郡上八幡に行かない??の電話。余裕で、0.5秒後には「おーっ、行くよ」と答えていた。


岐阜の多治見で40.9度と日本最高気温が記録された翌日の深夜。
僕は友達と車で岐阜に向かった。途中、仮眠しながらも、翌朝8時には郡上八幡の町に入り、そのまま今夜の宿泊地となる、山の上にある『郡上八幡レインボーオートキャンプ場』へ。
そう、今回は盆踊りだけじゃなくて、キャンプも同時に楽しんでしまおう!しかも安く!という感じだったので、車の中は、テント、タープ、寝袋、マット、炭、ダッチオーブン、焚き火台、テーブル、ランタン、イス、クーラーBOX、ジャンベ、自転車2台と2人キャンプにしてはかなりの大荷物。僕の7人乗りのオデッセイの2列目以降は全部荷物というくらいの量だった。

早めにチェックインして、テントの設営を始める。朝だというのに、かなり強烈な日差しで、早くも汗だく。汗だくで、ペグを地中に打ち付けてるところへ、「わらび~もち。ひんや~りと、冷た~くて、お~いしい~よ」とキャンパー狙いの軽トラがやってきた。
こんなの初めて聞いたよ。。。(笑)
(ケータイで写真&ビデオ撮影しました)
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木陰に囲まれた自分らの基地が整ったところで、地元のスーパーに買い物へ。今日の昼、晩御飯、明日の朝ごはんとなどの食材とたくさんのビールを買い込み、テントサイトに戻り、乾杯。水のように、ビールが体に入ってくる。
昼からは「盆踊りの練習会」に出る予定だったので、それまで寝ようと思った。昨晩の睡眠時間は30分ほどだけだったので、相当眠い。
ご飯食べ終わった後、テントサイトに入った。
ん~、・・ここは、サウナですか??
テント内にいるだけで汗が噴出してくる。しょうがないので、近くの水道でバシャバシャ頭中を洗って、ひとときの涼を楽しむ
それから暑いテント内で1時間ぐらい軽い睡眠を取ってから、チャリンコに乗って、町中まで盆踊りの練習に行くことにした。

キャンプ場から町中までは、ひたすら下り坂。
これじゃ、帰りの上り坂が思いやられるなと、友達と笑いながら、15分くらいの間、自転車にまたがりながら、真夏の生ぬるい風を体全身に浴び続けた。

街についたけど、タイミングがずれて、踊りの練習会まで時間を持て余すことになったので、付近を散策することにした。若者が橋の上から川に飛び込むのを眺めたり、小川沿いの道を歩いたり、下駄を買ったり・・・。やっぱり圧巻だったのは、有名な橋上からの飛び込みだ。その高さ12m。建物にすると、5階からの高さで、僕が高知・鏡川のお化け岩から川に飛び込んだ高さの2倍ちょっとはある。
橋の中央部分には立て看板があり、「昨日14日だけで、4件の事故が発生しています。川への飛び込みは、個人の責任で行ってください」とある・・・。体感的には、以前のバンジーを彷彿させるかのような高さで、もう僕は絶対やりたくないと思った(笑)

1時間のあっという間の踊り練習会を終えて、桃のカキ氷を食べて、僕らはキャンプ地に戻ることにした。悪夢の時間が始まったと思った(笑)そして神津島の坂道と一緒じゃんと思いながら、えんえんと続く坂道を上る。『自転車を降りて、地に足をつけたら、自分に負けだ!』という思いがあったので、とにかく足を下ろすことなく、がむしゃらにこぎ続ける。途中、追い抜かしていくドライブ中の車の助手席からは、涼しい顔をした女性が半分笑いながら、憐れみの顔で僕らを振り向いて、あっという間の速さで遠ざかっていく。

地面からゆらゆらと熱気が立ち上る中、何が楽しくて、時速4キロほどのスピードでこんなにもふらふらしながら漕ぎ続けているんだろうって思ったけど、実はそれは最高の瞬間を迎えるための必要なプロセスだったんだと思った。
テントにゴールしてからクーラーBOXから取り出した、冷えたスーパードライ。
乾杯。「ぷは~~~っ、やばすぎる!これ」
あっという間に1缶を飲み終え、2缶目でようやく、人心地ついた。
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ビールを飲みながら、夕飯を準備のため、火をおこし始めた。焚き火台を使って、そこにダッチオーブンを載せて、料理するわけだが、この焚き火台は焚き火が禁止されている場所でも、コンクリートの上でも、焚き火が出来るからお気に入りのアイテムのひとつ。
僕は野菜と鶏肉のローストを作り、友達は石焼ビビンバを作り始める。
僕は料理が出来るまで、ジャンベの練習をすることにした。
1フレーズ叩いたところで、まわりのテントから「何事が起こったんだ」と言わんばかりに注目を浴びてしまった。予想以上に音が大きいし、近所迷惑になるから、止めておこうと思い、ジャンベを横においた。すると、キャンプ場のオーナーがやってきて、怒られるかと思ったら、逆にもっとやってくれ、と言われてしまった(笑)それから調子のって叩いていると、ご近所のファミリーキャンパーの子供たちが集まり始めて、興味深げに僕らのサイトを取り巻き始めた。

「叩いてみる??」そう声かけると、4,5歳くらいの女の子2人がジャンベを面白がって叩き始めた。僕も先月にジャンベ始めたばかりで、教えられる身分ではないけど、ちょこっとNHK教育番組風だった(笑)

つかの間だったけど、子供たちと遊ぶのは久々だったし、すごく新鮮で楽しかった。
珍しい楽器に興味を持って、純粋に体の思うままに叩く。そして楽しそうにニコニコ、そしてギャハハと笑う、なんて純粋無垢なんだろうって、逆に何かを教えられた気がした。

夕方6時。ご飯が出来上がった。
ミンミンゼミとヒグラシの鳴き声に囲まれながら、草っぱらの上に広げた、テーブルで食べるゴハンの美味しいことといったらない。風も涼しくなり、ビールがすすむ、すすむ。

ご飯を食べ終わった頃、火の後始末だけして、僕らは祭りに行くことにした。
キャンプ場から、浴衣と下駄を持って、お祭りへ。

今宵も楽しい晩がはじまる。そんな予感がする夏の夕暮れだった。
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by shuxaku | 2007-08-23 00:13 | +++ Outdoor +++
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