だから、頑張れる。
自分がまだ10代だった頃。
30歳というのは、すごく大人だと思っていた。

結婚をして、子供がいて、一軒家に住んでいて・・・、そんなイメージだった。
けれど、歳を重ねても、まだそういう自分を想像できないでいたりする。
実際の生活とあまりにもかけ離れているため、今の自分にはまだわからない。

ただ、昔に比べたら、今はとても幸せだと思う。

5年前の自分、今思い返せば、それは暗闇の中を手探りで進んでいた。

毎日、朝8時から仕事が始まり、夜は1時近くまで働く、そんな生活が続いた。
休みも、月に1,2回ある程度で、とにかく仕事ばかりの生活。
基本は終電。終電に乗り遅れたら、マンガ喫茶で4時間くらい寝て、
また仕事に行っていた。

常に何かに追われるような日々が続き、心臓を誰かにぎゅっと握られるような時間の連続だった。自暴自棄まではいかないが、何もかもがどうでもよくなってしまいそうになりながらも、必死で這い上がるために何かを探していた。このままではダメだ。こんなんじゃ、ダメだって。

24歳の誕生日の深夜。
なんとか終電で帰ることができ、寝静まって真っ暗な実家の玄関をあけ、
僕はくたびれた靴を脱いで、ダイニングの明かりを点けた。

そこで、僕はテーブルの上にあるものを見て、立ちすくんだ。
金縛りにあったように、動けなかった。

「生まれてきてくれてありがとう。24歳の誕生日、おめでとう。母より」

手作りのケーキの上に、ちょこんとのせられた置き手紙。

心が震え、溜まっていた感情が、あふれ出すように、流れ落ちて、止まらなかった。
薄暗い部屋の中で、僕はしばらく動けずに、ただ声を押し殺すように佇んでいた。



まもなく、あれから5年が経とうとしている。

当時の会社は辞めて、それから上海で暮らし、
上海で迎えた26歳の誕生日の日にはじめたこのブログ。

5年前のあの東京生活があって、3年前の上海生活があったからこそ、
今の自分がいる。

28歳。
今まで過ごしてきた中でも、とくに充実した一年だった。

たくさん笑って、その熱い時間を過ごすことが出来る友達、仲間は今の自分にとってかけがえのない宝物。

そして、仕事では、厳しいシェア争いという競争を通して、自分の弱さをいとも簡単に露呈してくれ、突如として現われる『壁』という形で、自分を歓迎してくれる。
打ち克つには、自分の『弱さと戦う』こと、そして『新しい創造』しかない。

反省として残る部分も多いけど、この反省を踏まえて、
新しく迎える29才という一度きりの年、

20代最後の年を思い切って謳歌しようと思う。

過去の栄光にしがみつき、あの頃は良かったと嘆く大人にだけはなりたくない。



〝大いなる愛のために発揮される 勇気と冒険心のなかにこそ 青春はある〟
                                     
                                   Youth / Samuel Ullman
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by shuxaku | 2007-11-16 00:36 | +++ Diary +++
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