神楽坂カフェで猫鍋を喰らふ
クリスマスイブ前の休日は、銀座のバーで友人主催の貸切パーティだった。
夕方から始まるそのパーティまで、僕は一緒に行く友達とちょっとの間、語らうため、神楽坂で待ち合わせをした。

神楽坂は名前こそよく聞くけど、せいぜい通過する程度くらい。その駅で降りて、遊んだことはほとんどない街だったので、なんだかワクワクしてメトロを降りた。

友達が少し遅れるということで、暇を持て余した僕は街中をぶらぶら散歩。
商店街にはジングルベルが流れ、路地はカップルであふれていた。

たまに細い路地に入ったりすると、住宅街の中にいい感じのレストラン、カフェがぽつんとあったりするから散歩も楽しくなる。

やがて、僕は一軒のカフェに入った。外見はなんともいえない、古めかしい一軒家カフェ「MUGIMARU2」
一歩勇気を振り絞って中に入ってみると、店内は薄暗くも、素敵な雰囲気。靴を脱いで2階に上がると、外から差し込む光がとても柔らかな空間が広がっていた。
1階には数人の客がいたが、2階は僕一人。
いや、正確には、僕と猫3匹がその空間の中で一緒だった。

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ちゃぶ台の前に座り、僕はまんじゅうと飲み物を頼み、小説を読み始めた。
『アルケミスト』という本。世界的に有名な名著らしいが、僕にとっては初めて読む本。

やがて、僕がページを2,3ページ進めるたびに、新しい客がやって来て、2階はあっという間に満席になってしまった。席がほとんど埋まってしまったので、相席で僕の前には20代前半の女性3人が座った。知らない者同士がこんなにも近くで、まんじゅうを食べ、飲み物を飲むという光景がなんだか不思議だった。

この部屋の住人のネコたちは、お客の皆から遊んでもらって、自由気ままに時を過ごしている。やがて、そのうちの1匹の猫が、あぐらをかいて座って読書中の僕のところにやってきて、前足を僕の腿にのせて「にゃあ」と甘えた声を出した。その次の瞬間には、僕の股座であっという間に丸くなった。
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「猫鍋みたい」と、前の女性たちが笑っている。僕もつられるように笑い、そのまま丸くなっている猫をなでながら、本を読み進めた。

1時間後、迷ってやっとたどり着いた友達と少し話をしてから、カフェはしごをすることにした。股座ですやすや眠っている猫を起こさないように、ゆっくり足を広げ、立ち上がった。そのままの格好で寝続けるカレは、この頃にはなんだか妙に愛しい存在になっていた(笑)

店を出て、少し散歩してから、また次の一軒に入った。
店の名前は「ろびん」

ここでも靴を脱いで、2階へ続く階段を上った。カフェというよりも、他人の家に来たようなアットホームな感じが漂っていた。

先客は、粋な和服を着た男性ひとりと20代のカップルが一組。
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ここでも僕はあぐらをかき、部屋を見回した。
昭和ロマンといった感じで、スペースも広く、のんびり過ごすにはとても気持ちのよいところだった。僕と友人は、そこでのんびりと未来についていろいろ語った。
ワクワクするような企画とか夢ある話で盛り上がり、あっという間に時が過ぎていった。

自分が素敵だと思う空間にいる。
ただそれだけでも、こういう場所だからこそ、生まれる何かがあると思う。

この後、僕らはパーティに向かうため、夜の銀座の街に吸い込まれていった。
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by shuxaku | 2008-01-18 01:18 | +++ Diary +++
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