テンポ・ディ・ヴァルス <Napoli>
「テンポ・ディ・ヴァルス(~ワルツのような速さで~)」

ナポリ。

どこかに似ている。
どこだろう。。。


青く輝いた空、乾いた空気、強い日差し、坂ばかりの道。
そして、ちょっとゴミゴミした感じで、下町っぽい感じ。

向こうには、きらきら輝く青い海と、
古代ポンペイの街を一日にして死の町に変えたヴェスビオ火山が望める。

いったいどこに似ているのだろう。
はじめて来た街なのに、懐かしい感じがするし、
かつて訪れたことがあるような錯覚に陥る。

ずっと頭の中で考えながら、もうかれこれ5時間は歩いている。

・・・・・。

魔女の宅急便に出てくる街だ。

そうだ、考えれば考えるほど似ている。

小さな商店に立ち寄り、冷たい缶ビールを買った。
そんなに好きじゃないハイネケンだったけど、美味かった。

この日、僕がナポリに着いたのは、朝9時半頃。

まずは、宿探しからはじまった。
と、その前にナポリ駅前で、ピザのブランチ。
ピザ生地に、グリルされた夏野菜とオリーブオイル、塩、黒胡椒だけのシンプルな味付けだけど、美味い。なんで、こんなに美味いんだろう。
自分が作るピザと何が違うのか、考えてみたけど、わかるわけもない。

一息ついたところで、バスに乗ってナポリ港付近にあるユースホステルに向かう。

そのユースは8階にあった。
部屋は4人用ドミトリーで、窓を開けると、左に港、右は丘の上にそびえる城が見えた。
それだけで、外に飛び出して散歩したくなってくる。

b0069430_1717732.jpgまずはシャワーを浴びて、シャワー室と自分の部屋の間にある談話室のソファで、これからどうしようか、ガイドブックを眺めながら考える。

白人の女性に話しかけられた。
オーストリアから来た24歳の旅人で、モデルみたいな人だった。
鼻ピアスに、ショートカットヘア、やたら露出の多い服で目の遣りどころに困る。

3日前から来ていることだったので、いろいろ聞いてみる。ポンペイは暑くて死にそうだったとか、青の洞窟は綺麗だけど、待ち時間が長くて、もう二度と行きたくないとか・・・、そしてアマルフィ海岸はいいところよ、と言った。

b0069430_17164422.jpg彼女にお礼を言って、僕は外に出る事にした。
濡れていた髪の毛が、ナポリの乾いた風に吹かれて、乾いていく。


ナポリというと、真っ先に思い浮かぶのは、ピッツア発祥の場所。
そして、イタリアで一番治安が悪いという噂。。。

結論から言うと、この日僕が歩いた感じでは、治安の悪さは感じなかった。
黒人、スペイン人居住区、スパッカナポリと言われる下町地域を10数キロ程歩き回っていたけど。


b0069430_17173869.jpg今回僕はすごく驚いたことがある。
それは、イタリア人の人との接し方だ。
バス停の場所を聞くと、肩に腕を手を回すようにゆっくり丁寧に案内してくれた。
道路ですれ違いざまに肩同士がぶつかったときは、振り返って、ごめんよ、大丈夫かい?という感じで、握手を求められた。

日本人とも、中国人とも違う、人との接し方だ。ナポリではそういう風な多くの機会があった。

夕方、セントルチアの海岸。防波堤から海に飛び込むナポリっ子を眺めたり、バカンスを楽しむファミリーを眺めながら、僕は1時間ほど、そこで昼寝をした。

宿に戻ると、同じ部屋に日本人の若者が寝ていた。
僕がごそごそ荷物の整理をしていると、彼も起きてきて、自然と会話がはじまった。

ドイツの日系ホテルで日本料理の副料理長を務める彼。
佐渡島出身だそうで、面白い経歴の持ち主だ。


夜、彼とナポリのピッツアを食べにいくことにした。
「地球の歩き方」に載っていたレストランだったので、僕ら以外にも日本人観光客が3組ほどいて、何だか気恥ずかしい感じだった。
お決まりのマルゲリータに、ボンゴレのパスタをシェアして食べる。僕らの席は路上の上に、テーブル、イスが出されたところで、流しのカンツォーネ歌い手がいたりと、なんだか愉快なところだ。

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それから、のんびりナポリの町を歩きながら、宿に戻る。

そして、日本で一緒にキャンプやろうと言って僕は眠りに落ちた。

-- 12, Aug --
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by shuxaku | 2008-09-11 01:19 | +++ Travel +++
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