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外食産業を通して感じたこと。
僕が大学卒業して入社した会社は外食産業に特化したコンサル会社だった。
コンサルといっても、机上の理論だけじゃ説得力がない、という理由から、
フランチャイズ店を1店舗託される形で、毎日朝から深夜まで、店舗に立って、
仕事をしていた。

その当時、僕がいた店は定食屋だった。
『お母さんの手作りの味』をコンセプトにした店で、
体に優しいごはんを全面的に売り出していた。

派遣された当初は、そのテーマに共感していて嬉しかったのだが、
実際にその店舗で働きはじめると、表と裏のあまりにもかけ離れたギャップ、
「やっぱり、所詮外食チェーン」という、なんともいえない複雑な気分だった。

手作りの味といいつつも、実際はパック詰めのカットされた野菜と、
オリジナルの調味料を合わせるだけ。
キンピラゴボウ、マカロニサラダ、ポテトサラダ・・・そういう副菜に関しては
全てパックで届くから、人間は封を切って、皿に盛り付けるだけ。
最初から、味も全てが決められているから、料理の腕はほとんど必要とされない。

『体に優しいご飯なんでしょ?』と友達に期待込めて、遊びに来ると言われても、
自分が本当にいいと思うものを出してるわけでないから、
心の奥底から喜べない気持ち。。。
だけど現実では、ひたすら「数字」という結果だけが求められ、
そこに自分の食に対する思いは必要とされない世界。

その時に思った。自分がいつか店を開くことあったら、
こんな複雑な気分で仕事だけはしたくないって。

売上も大切だが、何よりも大切なこと。
自分の周りの友達や家族、大切な人に、
食べて欲しいと自分が思えるかどうか。
それが、基準になると思う。

まあこれは僕個人の考え方であって、人によって様々だと思うけど、
自分の信念を曲げることはしたくない。
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by shuxaku | 2006-06-26 01:37 | +++ Diary +++
野菜収穫しました。
梅雨に入り、畑の雑草の勢いが以前にも増して旺盛になってきた。
取っても取っても生えてきて、本当にイヤになりそうなくらい(笑)

けど、土と戯れるこの時間は今の自分にとっては、大切なこともわかっているから、
なんだかんだ楽しくやっているんだけどね。

春に種から植えたカブとダイコンが収穫できる時期に入り、次々に引っこ抜いていく。
自分の家だけじゃ、食べきれないから、実家にも持っていくが、
それでもあふれかえりそうになっている。

今になって、思う・・・・。
もうちょっと、数を減らして、他のたくさんの野菜を植えたほうが良かったかなって。

今、他にトウモロコシ、キャベツ、ブロッコリー、カボチャ、ナス、ゴーヤがあるが、
もっともっといろいろな野菜を植えてみたいと思う。

自分は小さい頃から、野菜中心の家庭で育ってきたから、肉よりは野菜の方が好き。
けど、料理をするとき、野菜のほうが下ごしらえしないといけないものが多く、
手間もかかる。今さらながら、母親に感謝している。

今日は『浅漬け』を作った。
先週、浅漬けを作るんですよ、と仕事場で言ったら、
パートの方に「20代で野菜作って、漬物つくるなんて、相当変わりモンだね~」と言われて、
「そうですか~?」と笑って返したが、考えてみれば、変かもしれないなって、
つくづく思ってしまった。

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    週末は、『日本橋OL』やってる妹にも草取りを手伝ってもらう。


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    完全無農薬、化成肥料を一切使わない『有機のカブ』です。

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『生まれて初めて作った浅漬け』
・フランフランで買った浅漬け用の器。
・カブ(自家製)
・ダイコン(自家製)
・シソ(自家製)
・トウガラシ(自家製)
・日高コンブ(もちろん買いました)

それと、適量(超アバウト)の焼酎と、天然塩と、パイロゲンを入れて、
あとは冷蔵庫で少しだけ寝かせます。


仕事で徹夜明けの翌朝。
眠くて、疲れ果てて、気分もめいりそうなとき。

仕事が再び始まる前に、シャワー浴びて、
玄米ごはん、味噌汁、納豆、アジの開き(おろし付)、浅漬けの朝ご飯を作って、食べる。

ただ、それだけなのに、気分が明るくなってくるのがわかる。
自分のまわりの人と、今の環境に感謝。

ありがとう。
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by shuxaku | 2006-06-25 23:38 | +++ Farm +++
自分の名前を検索して。
以前、大学を卒業したばかりの頃、友達とこんな話をしていた。

「なぁ、自分の名前をヤフーとかグーグルで検索してさ、調べたことある?」って。

もちろん、僕は自分の名前を検索したことあったし(笑)、
自分の友達も同じように、経験ありだった。

そして、そのままの話の流れで、
「じゃあさ、自分の名前を検索して、どちらが件数多く、表示されるか勝負しない?」

若気の至りというか、アホな勝負だが、僕は結構ノリノリだった。

自分がいろんなことをやることによって、世の中に『自分が生きていた証』ってやつを
刻印できるんじゃないか、そういう想いからだったと思う。

実際に自分の名前を検索した事ある人ってどのくらいいるんだろうか?普通の人は結構やってるんじゃないか?って思ったりするが、この世の中には、同姓同名の人とかがいて、自分の名前で検索したが、自分の以外の人が表示されることもたくさんあると思う。

ただ、僕の姓は、九州地方(熊本)の出で、全国的に見ても珍しい苗字になると思うし、僕の下の名前だって、珍しく、自分と同じ名前に出会ったことも、ほとんどない。

珍しい姓と名の組み合わせだから、自分の名前を持つ人間は、この世に自分一人だけ、
ずっとそう思っていた。実際に自分の名前を検索しても、大学のころにやった宿題だったり、写真の展覧会に入賞した時だったり、四街道メダカの会など、表示されるのは、全て自分のことだけだから、そう思うのも無理じゃない。

けど、そんなつい最近、自分と全く同姓同名の人がいることがわかった。
自分より4つくらい年上で、九州のとある外食産業会社の取締役だった。

「えっ!!」もう声をあげてしまうくらい、ビックリした。
27年間、僕の名前を持つのは、自分だけというあまりにも当たり前の意識があったからなんだけど、やっぱり今でも信じられない気持ちがある(笑)

なんとなく、その人に出会ってみたいという思いもあるが、
反面、だからどうなんだ?という思いも存在している。

自分がこの世に生まれ、今の名前が与えられ、その名前のもとで生きていく、今後、どういう人生になっていくかはわからないけど、検索サイトにヒットするかどうかではなく、「自分がきちんと生きた証」をこの世に残したいと思う。

ブログもそんな思いがあって、続いているのかもしれない。
ブログをはじめてから、もうこの文章で、ちょうど150件目の記事になる。
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by shuxaku | 2006-06-10 10:06 | +++ Diary +++
上海の路上で出会った映画に思いを馳せて・・・。
2004年12月31日夕方。

その時、僕は中国西部域の四川省・成都の路上を歩いていた。
僕以外に、二人の日本人旅行者と共に。

彼らとは、その日の朝、チベット・ラサから成都に向かう飛行機の待合所で、
出会ったばかりだった。

日本から遠く離れたチベット、そして、観光に適さないと言われる、厳冬のオフシーズンに
チベットを旅してきた、もの変わりなメンバーだったと思う。

成都に向かう機内では、突然の乱気流により、機体が大きく上下し、一瞬のうちに
体中の穴という穴から冷や汗をかいて、その数十秒間は生きた心地がしなかった。

例えて言うなら、遊園地のアトラクションで、高いところから、下へ急降下するフリーフォールの無重力感を飛行機で経験したようなものだった。ただ、そこには遊園地のそれとは違って、生命の存続が危ぶまれるくらいの迫力があった。

今となっては、もうネタにしてしまってるが、僕はその瞬間、反射的に左右の肘掛を
わしづかみした。隣の中国人のおじさんも僕と同じことをしたので、その時、僕は
隣のおじさんと手を握り合ったという、笑うに笑えない事実だけが
記憶の中にしっかりと刻まれた。

成都空港で、飛行機を降りた僕等は「死ぬかと思った・・・」という、
あまりにもリアルで正直な思いを口にした。

同じ安宿に向かった僕ら3人は、夕ご飯を近くの寺の中にある精進料理屋で
済ませることに決めた。

その夕ご飯に向かう途中の道での会話だった。
左側には麻雀屋が並び、右側には寺の壁が続く、でこぼこの道を歩きながら、
なぜかそういう話になった。

一番好きな映画は何?
僕はこのタイプの質問には弱く、その時も答えられなかったのだが、代わりに、最近見た映画で、強いインパクトで頭に残ってるのは『可可西里』だと、僕は答えた。

ちょうどレコードショップの前を歩き過ぎるところで、
店頭に張られた『可可西里』のポスターが目に入ってきた。

それはチベットを舞台にした映画で、チベットに行く2ヶ月くらい前、上海の路上の店で偶然そのDVDを手にしたのが、きっかけだった。

『可可西里』というチベットの高山エリアはすごいんだよ、そしてそこにしか住まないカモシカを狙った密漁者が後を絶たないんだ、そんな話を成都の町でしていた。

それから帰国後、しばらくその映画の存在を忘れていた。

それが、つい最近の新聞にチベットの山々の写真が写された『ココシリ』と書かれた映画の写真、そして沢木耕太郎、椎名誠らの講評が添えられた広告がでかでかと1ページ全面を飾っていた。

心の中が静かに熱くなっていくのを感じた。
2004年に中国の路上で何気なく出会った映画『可可西里』が、
日本で『ココシリ』となって上映されることになったんだ・・・。

その時に、この成都での情景がふと思い浮かんだ。
日記を書いてるわけでもないのに、その時の情景がありありと思い出せたことに、
驚きと喜び、そして何かの縁を感じた。




■映画『ココシリ』 公式サイト■

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by shuxaku | 2006-06-06 23:08 | +++ Diary +++