洋上の楽園へ
空は儚いほどに、深く蒼い色をしていた。
前方の高く切り立った山の崖は、そのままの角度で海に突入し、その脇には色とりどりの緑色をした森が広がっている。僕はジェット船を降り、島の防波堤に降り立った。

今にもセミの鳴き声が聞こえてきそうなくらい、強烈な日差しだった。

ついに、やってきた、東京都・神津島。
『神の息吹きがこだまする神話の島』といわれる。なんて神秘的な響き。

伊豆諸島のひとつであるこの島は、東京からそう離れてはいないのだが、船にのって、はるばるやってきた。この感覚だけでも、非日常感に満ち満ちて、僕の気分は非常に高揚していた。

まさか、この時。このキャンプが体育会系キャンプになろうとは、知る由も無かったのだが・・・。
3日に男2人がキャンプをはじめ、4日に新たに男2人女1人の3人が合流して、合計5人。そして5日に先の2人を含めた3人、6日に2人が本土に戻るという、自由で、ゆるい感じのキャンプスタイル。うち3人がそれぞれの自転車を持参していた。


一足早く多幸湾キャンプ場に辿りついた僕と友人Hは、テント設営し終わってから、早速島の反対側の唯一の集落まで向かうことにした。キャンプ場の管理人にも無謀だと言われるくらい、急な坂道が続く山道を僕は自転車で、自転車を持ってきていないHはランニングで行くことに。それから集落を探索し、島唯一のスーパーの神津ストアで買出しをして、ちょこっと居酒屋へ。そこで、僕はこの島の方言を初めて聞くことになるのだが、まーーーったく何を言ってるのか、わかりませんでした。日本語というより、韓国語の語感に近い感じ。

キャンプ場から一番近い商店がこの島唯一の集落で、つまり何かを買いたいと思うたびに山道を1時間越えてからじゃないと、何も買うことができないので、買い物だけでもかなりいい運動になります(笑)

翌朝は6時過ぎに起きて、僕はちょこっとだけ1人サイクリング。それからテントに戻り、朝ごはんを食べ、僕ら2人で天上山登山へ。標高は500M強のそんなに高くない山だが、海抜0Mからのスタートだから、正直息があがりました。登山口にたどり着く前に、まず峠越えて、集落で買出しをしてからなので・・・(笑)そういえば、一年前のGWも友人と箱根の金時山登山していたなぁとなんだかしみじみ。風が心地よい5月は登山に最適なのかもね・・・。しんどいながらも山を登っていて、やっと頂上につき、そこで感じ、共有する感動は、心に大きな栄養を与えてくれるものです・・・。

下山後、疲れた体を温泉で温め、また山を越えて、新たに合流する3人を迎えに港へ。

4日の午後4時過ぎ、5人になった僕らは身支度を整えて、また本日2回目の集落へ向けてレッツゴー!!僕は高知時代に自転車で頻繁に山道を行っていたので、割と慣れてはいるものの、久しぶりの山道はやっぱりハード。それでも、傾斜15度とか書いてあると、ゲッと思いながらも、ちょっと嬉しかったりするので、自分はちょっと変なのかも、と内心思ってました。(笑)集落に着いた頃は、あまりの達成感で皆どことなくテンション高め。『ビール飲みて~』という声が、夕飯時の集落に響き渡っておりました(笑)

スーパーで買い出しをしてから、たくさんのスーパーの袋を手に、キャンプ場に帰る途中も、ビールはマイナスイオンだとか、猿は駆け落ちをするのか?と、奇妙な話を真剣に話しあう僕らはとても27,8歳とは思えないくらい。

テントサイトについてからは、火起こしをして、飯盒でご飯を炊きはじめ、タイカレー、サラダ、デザートをあっという間に作って夕飯へ。ランタンの灯火の周りで、美味しそうなご飯を前に、ビール片手に頂きますというこの瞬間は、何度でも味わいたい至福のとき・・・。
ご飯を食べ、お風呂に入った後、海岸でした今年初めての花火は、どうしようもない笑いと、はやくも夏が始まったような喜びで、ささいなことでも笑い合える、すごくいい時間でした。

この島を離れる日、僕は海岸に座り、ぼーっと考え事をしていた。しばらくして、自転車に乗って現れた、今回の島旅言いだしっぺ旅友Yとおしゃべり。今回の島旅は、船のチケットの関係で島の選定から、あれこれ考えあぐね、結果的にはそれぞれが一番行きたい島でのキャンプが実現した。電話しながら、お互いに『シマダス』のページをめくりながら、島を探すというところからはじまった。お気に入りの本でもある『シマダス』は日本中の島が載っている専門事典で、普通の人なら持っていないような本なのだが、僕の周りには持っている人も数人いて、かなりレアな存在(笑)

5日、島から千葉に帰ってきた僕は、なんだか新しい気持ちで、
今の現実と向き合っていこうという気でみちみちています。

「自ら機会を創出し、その機会によって自らを変えよ」
以前勤めていたベンチャー企業で叩き込まれた言葉。
この言葉を胸に、また明日から前向きに生きていこうと思う。

この秋に予定している、自分の目標を必ず実現させるためにも。

※月刊誌並みの更新頻度ですが(笑)、ブログはまだ続けていきます。
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by shuxaku | 2007-05-06 09:15 | +++ Travel +++
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